連載コラム

「-兵器・武器製造は、敵に対して「自国民を殺戮してくれと依頼する」メッセージ-」

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2024.01.15

 新年早々騒々しい言葉で申し訳ない。

 2023年12月22日夜のNHK FMニュースを聞いて考え込む私だ。

 日本は「武器製造して輸出する」とのことだが、「国民と議論もせず
閣議決定するのはおかしいでないかという意見が有った」とか?

 予想はしていたが日本はこんなに歴史を忘れやすいのかと、残念に思った。

 もともと人とは、「生まれ持って性悪」なので別に驚きはないが、
ついこの前の経験すら忘れてしまうのだなあ。

 たった80年前。どれぐらいの人々が苦しみ嘆いたか!?
まだその涙も乾かないうちに同じことを繰り返すのだと思うと、
何と言ってよいか分からない。

 今の何十分の一もない兵力ですら、
あれだけの地獄を私に見せてくれたのだ。

 B29から降り注ぐ焼夷弾の雨、神戸の街が焼けつくされ、その下で
生きたまま人が焼き殺される光景、想像できるだろうか?

 広島、長崎の原爆でどれぐらいの人々が、今も苦しんでいるか?
想像できているだろうか?

 人は自分が経験してないことは他人事だ。

 人類史の中でも古今東西「戦争史」は全ての人が学ぶべきだと私は思う。

 若い頃は『戦争経験博物館を建てて欲しい』と主張していた私だ。
子ども達に力を使って戦う現場を経験してもらいたいからだ。
「本当の事を知らせておかなくては。。。」と私は考えていた。

 テレビやネットで見て、また生き返るくらいにしか思わない。

 それだけでなく人が殺されるのを、安全な屋内でスナックを
ほおばりながら見学するのは「スリル満点」という若者もいる。
人とはそれほど怖いもの見たさが有るらしい。

 昔々ある人が書いていた。
「戦争はその社会のトップにとっては必要です。
自国民を自分が殺戮することは非難されますので、
敵と名札を付けた他人様に依頼すると、
自分は責められませんよね。

そのトップ同士は暗黙の了解で戦争ごっこで儲けあうのです。

自国民の数を減らせて、復興という名目で建設業者にもうけさせる。
そのキックバックも大きいですよ」
などと書かれてあった。

 私は単純だから、自分の経験で嫌なことや哀しい事、つらいことは、
できる限りこれからを生きる人たちには経験してほしくない。