連載コラム

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「-早期発見、早期予防の前にせねばならない事。-」

2024.05.01  人は生まれたからには「老化」と「病気」からは逃げられない。誰だって病気の「早期発見、早期予防」の大切さくらいは理解できると思う。臨床現場で私達はその言葉でたくさん仕事をしてきた。  もっとも漢方薬エキス散治療では、検査手段がないのでそのような場合は他の医師...
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「-パスツールの伝記を読み直して。-」

2024.05.01  ルイ・パスツールの伝記の読み始めたのは11~12歳頃、学校の図書室でだった。一日一冊と決めて、授業が終わって一人図書室に飛び込んだ日々。「偉人伝」に夢中になっていた。  そしていつの時だったか、またルイ・パスツールを読んだ。実家の書籍類を整理していて誰かが...
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「-日本文化、特に医療文化の運命。これは人類の存続問題の指標。-」

2024.04.15 「地政学、地理学、地質学を考えても、日本ほど素晴らしいところはない。日本全土を世界遺産として保存できれば人類は自滅しないで済む。」と勝手に考える私である。 「誇大妄想型空想的平和主義者」という誇り高き病名を若い時に精神科専門医が付けてくれた。  私は日本にい...
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「-松田道雄先生の著作を読む。-」

2024.04.15  日本には沢山の素晴らしい人々がいる。  医師だけでも数えきれない。小児科でも沢山尊敬する医師達がいるが、松田道雄先生は一味違っていた。(旧)京都市立明倫小学校の大先輩でもあるので時には先生のご活動を気にしていた私だ。  今回書物を整理の中で出てきた松田道雄...
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「-身の周りのものの毒性問題 その③-」

2024.04.01  私が『復刻版 漢洋医学闘争史――政治闘争篇』を入手したのは理由がある。  昔、矢数道明先生や細野史郎先生が時々講座を開いてくださっていた。時間がある限り出席したが、楽しみは講義が終わった後の先生とのおしゃべりである。4、5人がぱっと先生の傍へ駆け寄り、先生...
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「-身の周りのものの毒性問題 その②-」

2024.04.01  先にも言ったように「生命毒」は自然の中にも人工物の中にも存在する。  現生人類は言うまでもなく自然の一部で、地球という宇宙の「ノアの箱舟」に住まわせていただいている寄生生物の一部である。人体や大型獣のような多細胞生物も有れば、人の目では見えない微小生物もい...
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「-身の周りのものの毒性問題 その①-」

2024.04.01 「生命史」はじめ「史」につくものに興味を感じてすでに70数年、私は数字に弱く、全て物語として考える。  自宅には理系の本しかない。医学薬学図書室のような中で育った私だ。  学校というのはその図書室の本の種類が多いのがうれしかった。  今日の「毒性問題」は今ま...
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「-結局はどうすればよいのか私には分からない。「ウイルス存在」説と「ウイルスは存在しない」説のはざまで。-」

2024.03.15  ただの臨床医でしかも自分が生きるために必死になっていた利己主義者の私だ。  死にたくないだけ。理屈はどうだって良かった。実利主義で経験主義で自分の経験が本当の事と信じている。  たった一人でもその病人が元気に生活出来れば、私にはそれで充分。どんな方法でも「...
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「-「退学届けはすぐに受理しないで。」学校にお願いする。-」

2024.03.15  人生は迷い続けるものだと思う。特に若い内は本当に決まらない。  私は自分の経験を信じている。  私は本当に多くの人財を持っている。感謝以外ないのだ。  私が日本が素晴らしいと考えるのは、こんなに人を生かす社会は他にないと信じるからだ。  私は医学生の時、あ...
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「-「国が乗っ取られる!」という心配。-」

2024.03.01  何処の社会でも人は流動的である。住み続けている人々もいるけど、「地球を彷徨う人類」の部分もある。そのおかげで世界中に現生人類は広がった。  ご先祖がどの場所を選んで根を張ってくれたか?それがいろいろ問題になるようである。  社会はそこに住む人々で見える部分...