連載コラム

「ー日本とカナダー」

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2023.01.27

「日本とカナダ、アメリカ、時には台湾を行き来して感ることは、「食」の問題の大きさだった。」

 考えてみたら人類は「食べ物」を得る為に戦い続けているのでないか?「食」は即「生存」に係るからだ。

 確かに「住」{地理、化学物質、放射能、電磁波、政治}、「教」育問題、「法」律関係、「医」療問題、皆大切なのだが「食」は生物として一番大きな問題なのだ。ぼろを着ても繕って清潔にできれば別にどうこう問題でない。

 でも「食」はまずエネルギー切れれば動けなくなる。

日本で食料自給率37%、もしも海外から食料が来なかったら、皆飢え死するのか?と人々は必死に考え、対策を実行しておられる。世界では考えられない現象だと言う。どの社会でも「食料問題」は一番気にされている。有難いことに日本は自然に恵まれ、本気で自分の生命を守る気が有れば、何とかなる。

 自分たちの庭であるいは都会でも都市農園が作れる。

カナダで生活していて、驚かされるのは「外食の値段」である。

 先日お昼におそばが食べたくなって通リかかった和食店へ入った。結構混んでいた。そしてつけ麺が1000円、ラーメンは外食では1500-2000円、当たり前なのだ。日本だったら幾ら位だろう?カナダのスーパーの食材は高くなった。

 モノによっては2-3倍にも跳ね上がっている。でももともと量が多いので、私の様に少人数家族では何食分にもなる。自炊している限りさほどお金が掛かる気もしない。それが日本へ帰って買い物をするととにかく野菜の一袋の中身がとても少ない。菜っ葉類なら一人で一食一袋は軽く使う。

 日本は「外食は安く。自炊するとお金が掛かる」という感じになる。日本から「トロントで和食店を開きたい’」「ラーメン屋を開業したい」という若者たちが集まってくる。

日本食はどこでも人気である。もちろんすぐ他国の人々が日本食をまねしてお店を開くが、ともあれ日本の外食は「どうしてこんなに安いのだろう?」考えてみたら人件費の安さだ。

 今私はもう臨床医を離れたのでわからないが、医師も給料は日本ではとても安かった。アメリカの10分の1、ヨーロッパの5分の1と言われていた。それが適正かどうかはわからないけど、日本でまじめに働く人たちに余裕がない生活が続くなら、社会全体が体力を落としていることになる。

 真面目に一日8時間働いて、それで家庭をもって子育てして家族を養える、そんなレベルにするには時給はいくらなんだろう?

会社が支払い能力がないのか?カナダでも問題は沢山ある。

 結局はどこでも、そこに住む人々が自分で自分たちの社会を良くしない限り、誰かが自分の生活を考えてくれるものでもない。私はせっせと自炊できるように台所に立っている。オクラの種を取って春の種まきの準備をした・私のささやかなプランタ菜園である。少しでも他人に頼らず生きて行けるように!

 世界中どこででもできる「自家農園」微々たるようで毎日の方だから結構お金は節約できる。