連載コラム

「ー女に何がわかる?ー」

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2023.05.13

 「女に何がわかる?」という言葉を私は今までに何回も聞いてきた。不思議なことに、古今東西南北同じような考えがある。

 東洋であれば「陰陽」の考え方なのか?女性は男性より劣性であると考えられたようである。「智慧」ははっきり見えにくい。ファージ―に見える。「陰」に多く含まれる気がする。でもそれも正確でないようだ。

 「知識」ははっきり見えやすい。学習するチャンスが有れば身につけられるし、まさにAIだって学習できる。

 経験主義で実利的な私は、「本当の事は何か?」と考える中で、「知識だけに頼ることの危険さ」をひしひしと感じていた。知識は非常に不正確だからである。

 私の現場での経験から、私は「医療のビッグデータ」は全く信用していない。詳しいことは言えないが各データが入力される初期段階からすでに問題がある。

 本当でない情報を入力されたコンピュータが出す回答は、本物とどれくらい差があるか?コンピュータは人が入力したのが「うそか本当か?」は分からないものだ。

 私の知る限り知識として特に数字に頼って出来上がる世界は地球上で全人類、全生命を支配するかもしれないが、自滅へ進んでいく道となる。砂上の楼閣を作るからだ。

 私は医療の現場で「智慧」と「知識」の違いを考え続けて、この両方が上手く使われればよかったのにと思うことしきりだった。それは一人ずつの人の中に潜む大小の「選民意識」や「優越感」、「依存性」その他の感情かも知れない。

 「不安」がある人は「何故、今私はこうなのか?」一人ずつが自分に問うて、自分が生きる方法を考える以外ない。見えにくい「智慧」と「知識」は両方とも大切だと考えれば、今はとてもスリル満点な面白い時代だと思える。