連載コラム

「ーはじめにー」

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2022.12.13 No.1

はじめに

 この度、はじめて自分のホームページを立ち上げる。思えば10歳から日記を書き始め72年以上になる。52歳の時には、つらくてこの世からサヨナラをしようと全部を焼却してしまった。でも生き返り、結局は自分で手当てして回復させてしまった。それっきり今まで以上に生きていたくて、今に到る。

 そして2015年には火事で診療所、居宅を失い、書き物はほとんど消失、不思議に診療関係だけ残った。消防所の方々のお陰である。それからまた、新しいスタートが始まった。私はもともとは動きたくない、モグラ的性格である。それが運命のいたずらか?動かなければならない立場になる。

 12歳より左手のひらの上に地球が乗っている感覚。地球を眺めてあれこれ考える癖がついてしまった。今は太平洋に大きな橋を架けたい思いである。ホモサピエンスとして、現人類がこの地上に現れ、そして人類史の中で、この数百年で、「人類は自滅するか?」とまで来てしまった。

 私の漢方の師は私の20歳代の時に「地球が残っている間にサヨナラ出来るのは、幸せだよ」とおっしゃり、私の母は、96歳で亡くなるが、まだお喋りできる前、私に言ってくれた。「アンタの孫やひ孫が可哀そう!私やアンタはもういいけど……」と。それから時間が経ち、人はいつも自分の墓穴を掘り続けている。私の願いはただ一つ。「地球をこれ以上傷付けたり、壊さないで……」

 「本当は何が起こっていたのか?」人は歴史的時間軸を離れて生きてゆくことは出来ない。世界の同時期比較史を学習すると面白いくらいに色々なことが見えてくる。そして同じテーマで多読することである。正反対の考え方があるとわかる。日本には沢山知識や知恵がある。日本の歴史を独学していると現状に到る原因が見つかる。そして自分の立ち位置がわかる。自分の居場所がわかれば生き延びるコツも見つかる。

 いやな現象は自分の到らない所為である。力不足だったり、学習不足だったり。おめでた過ぎたり、とにかく生きるとは、自分が生きることで誰も代わってくれない。まして組織はいざとなったら、個人の事は構っていられない。一人ずついつもイザという時の準備をする必要があるのに、そんなことを教えてもらえない。一人一人がいざという時は自分と自分の家族を守る以外ないのだ。

ある元特攻隊員だったという先生が私に教えてくれたのだ。

 「王君。滅私奉公は必要がありませんよ。人は土壇場になれば『生きて帰りたい!』だけだ。友達だって関係なくなるよ。他人より自分が生きる。自分が生きてこそ本当の愛国心があることになる」

 その先生は私の会社から、基準の費用の10倍を請求し受け取った。たったそれだけの事であるが、私は「いい社会学習ができた」と片付けた。会社倒産、個人破産で2005年私はすべてを失った。彼はジキル博士とハイド氏を実行して私に見せてくれた。

 日本は学びの国である。日本を知れば世界がわかる。過去はすべて良い社会学習である。天はすべて見ておられるので、私は目の前の診察に追われていた。多くの皆様のお陰で診察を一日も休まず、そして生き続けられた。私は経済的にはうまくいかないが、たくさんの人財を持っているので、生きていける。でも私のヘタな生き方は、これからの人は経験してほしくない。このホームページは私の感謝の気持ちと生きている幸せのお裾分けである。