連載コラム

「ー住めば都と言われます。ー」

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2022.11.10

 昔から日本には素晴らしい言葉が沢山あります。「住めば都」もその一つです。54年もお世話になった、東京国立市から転出しました。51年間は国立市で、富士見台医院、東診療所を開設していました。今その総括をカナダでしています。

 [蓼食う虫も好き好き」とは言え、私の医術は35~45点で自己評価しても恥ずかしいです。今ならもっと良い仕事が出来るのにと反省しています。31年間は4人の家族の介護、看病、治療もあわせて行い、たくさん学習させてもらいました。教科書と全く違う学習でした。医学と医療とは全く違うと思いました。私は「病人が私の先生」と実感できました。

 今、国立市から離れましたが、「現世は仮の宿。人は旅人」とも実感しています。今はまじめに終活です。4人の家族の後片づけが大変でしたので私は「有終の美」で終わりたい。どこへ行っても「居場所が作れる」こんな幸せなことはありません。「幸せは独占したら罰が当たる」ですから、お裾分けしたいのです。