TORJA「漢方内科医の手当て」

『TORJA』2026年2月号掲載「漢方内科医の手当て」~お酒を飲む方へ その②~

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 先回酒に飲まれる人々の手当ての仕方を書きました。最近女性も男性に負けないくらいに社会的活動をする人も多いですが、仕事はきつく、性別関係なくストレスを抱える人々も増えているのが現実です。

 酒飲み会にかこつけて飲まされ、事件に巻き込まれてゆく人々にも出会ってきた私の経験から言いますと、「人の世」とは、面白いですが緊張します。まず自分の生命を守ることが先決です。キッチンドリンカー達の様子も診察してきたのですが、私から言えば、国籍、性別、年齢、関係なく「生きるとは本当にきつい修行だ!」という感じです。それ自体は仕方がないです。文句言わずに「面白いなあ」と逆転発想するのです。

 少しはお酒のマイナス面を少なくしようと、昔からいろいろ言い伝えられてきました。理由はいちいち「どうして?」とか考えなくてよいのです。「ああそうですか」と知っておき、その方法を試してみるか、全く無視するかは自由です。身体は一人ずつ違いますので、効き目がある人も、全く効かない人もあるかも知れません。ご自分で判断してください。

①お酒は毎日飲まないで週2日は休みます。

②自分の身体に合うお酒はそれぞれ異なるので自分に合うのを選ぶことです。

③1回に飲む量をはじめから決めておく。

④空きっ腹には飲まないで、温かいものを食べながらチビチビ飲むのがお勧めです。

⑤お酒を飲む前に蓮根のおろし汁を盃2杯飲んでからお酒を飲む。飲んでいる途中でも時々飲むと身体は楽になると言われます。

⑥お酒を飲んだ後は熟した柿を食べると良い。なければ干し柿でもよいし、その他にも梨、葡萄など甘い果物を食べるのも調子が良くなると言われてきました。

⑦鰹節削りの入った味噌汁にたっぷりおからを入れ飲むと身体へのアルコールの負担は軽くなるとも言われますが、「そのまま全部飲んで食べてしまいなさいよ。もったいないから」と私は伝えています。

 家族が「今日は飲み会がある」という時は出かける前に「カイジ顆粒」(槐(エンジュ)の樹のキノコ)5gとツムラの漢方の135番茵蔯蒿湯と17番五苓散エキス顆粒を各1包ずつお湯に溶いて飲ませました。帰宅後も1日2~3回で最低1日は飲みます。民間療法ではカワラヨモギ茶、ヨモギ茶を飲んだりします。

 他にも健康を守る方法があるので研究してみると面白いでしょう。