zuiunoh

連載コラム

「-「科学には国境がないが、科学者には祖国がある」という言葉。-」

2025.01.15 「アンタを見るとむかつく。ウザイのだ!」と日本で言われたことがある。それで私はモノを言わない努力をしてきた。  でもどうしても気になることは気になるので、頭の中でぐるぐる考えて数十年になるが、この年になって頭から出してしまった方が健康上良いだろうと思う。  ...
TORJA「漢方内科医の手当て」

「『TORJA』2024年12月号掲載「漢方内科医の手当て」~いつも全身で一人と考える~」

皆さんは病気のことは「お医者さん」という専門職の人達に任せておけば大丈夫と考えていませんか? さらに医術者の中の専門家はもっと素晴らしい、自分の生命を守ってくれる人たちだと考えていませんか?  本当のことを言いますと一番自分の身体を理解できるのは本人だけです。ただ知識がないので知...
連載コラム

「-上手にバトンタッチができるように!-」

「謹賀新年、2025年」  無事新年が迎えられるか?引継ぎはきちんとできるか?内心ひやひやする意気地なしの私だが、有り難いことにこれも何とかなりそうだ。 「今年は経済問題で大きく変化するだろうなあ」と勝手に想像する。  2018年暮れ近く、私は「ああ第3次世界大戦がはじまった!ウ...
連載コラム

「-日本を学ぼう!日本は世界の鏑矢である。-」

2024.12.16  私は日本の古典が好きな方だが、成績は良いとは言えなかった。特に『平家物語』の哀しい感情が私にはたまらないエネルギーを与えてくれていた。 「しぶとい」、「さっさと消えろ!」とすごまれても、びくとも感じなかったのは、「この世は地獄」と子ども時代から身に染みてい...
連載コラム

「-治験データは信用できるのだろうか?-」

2024.12.16  日本で臨床医をしていて、ずーっと理解できずに考え続けていたテーマに「治験」という問題がある。  まず病人達によく質問されたのだ。私は自分の身体で苦しんできた分、病人達には私のように苦しんでほしくない。一人ずつ身体が違うのに、一律に新しく外から異物を注入して...
TORJA「漢方内科医の手当て」

「『TORJA』2024年11月号掲載「漢方内科医の手当て」~身体は一部だけ診てもわからない~」

何の病状であっても、病人は全身で一つと考え仕事をするとよいのですが、私達が受けた医学教育は蘭学(今でいう西洋医学)だけなので、診察する医師はややもすれば呼吸器の症状だからとその部分に限って診断を付けようとします。  人の身体は「全身で一人」です。ですので精神面も含めて、頭のてっぺ...
連載コラム

「-自分の身体を使いこなそう!立てなくなった50歳代の男性を思い出す。-」

2024.12.01  今2024年10月初旬。最近ネットで「自分の頭を使って考えよう!」という日本発の呼びかけをよく見かける。 私が母に「そこに座りなさい!」と板の間に座布団もなく正座させられ、「お母ちゃんだって間違えることがある。自分の頭を使って、よく考えてから返事しなさい!...
連載コラム

「-まだ間に合うのなら初めから考え直そう!人類自滅の予言を避けるために。-」

2024.11.16  執念深い私で申し訳ない。寝ても覚めても「生きる方法」ばかり考えて、笑うことを知らないと言われた私だ。  現生人類である「ホモ・サピエンス」であるが、その名は「頭が良い」ということでの名づけと聞いた。  本当に私達は他の生物よりも頭が良いのか?動物との違いは...
TORJA「漢方内科医の手当て」

「『TORJA』2024年10月号掲載「漢方内科医の手当て」~呼吸器系の病状でも皮膚から予防する~」

先月、南天の実について少し紹介しましたが、この実は目にも良いとされ葉っぱや茎にもいろいろな働きがあります。南天に限らず植物の力は一つだけではありません。病気予防に身近で常用されるものはたくさんあります。興味がある方は普段から薬用植物や薬用、食用野草についての書物を広げる習慣を持つ...
連載コラム

「-ある留学生を往診したのを思い出す。-」

2024.11.01  この経験を思い出す度に、私はなんとも言えない哀しい思いで胸が痛くなる。「貧しいのは本当につらい。それでも生きていたい!」私の経験した思いである。  ある日、某国立大学の先生から往診依頼の電話があった。その大学では国際化に伴い、積極的に留学生を受け入れている...