2026.08.01
初めてヘレン・ケラーの伝記を読んだのは中学生の時だ。
サリバン先生の話は当然それ以後忘れることはない。
同時に昔の教育システムが自分達の「学校へ行く」というのと
ずいぶん違っていると知って、子どもながらにびっくりしていた。
「お金持ちでないと子どもは勉強できない!」と知ったのだ。
「教育」にはお金が掛かる。今も同じである。
その後ヘレン・ケラーとサリバン先生のことは
テレビの映画で見たが、いつ見ても
アメリカの凄さにも感心させられていた。
何かにつけて時にヘレン・ケラーと
サリバン先生の事を思い出していた。
自分はきちんと「身体的に五感が働いている」と
感謝の気持ちになる。
たしかに障碍者の人々と出会ってきて、
たくさん考えることがあった。
その後、何かの拍子でアン・サリバン(1866年~1936年)
についてインターネットで見た。
そして彼女自身が実は幼い頃は
精神病児として生きていたと知った。
私の患者さん達は色々な宗教上の信者さんが多い。
キリスト教でもいろいろあるらしいので
聖書も何冊も私の所にはある。
聖書以外の書籍もある。今回整理していて
「ことばの花束」というプリントを見つけた。
あるクリスチャンがくれたのだ。
「20世紀の初め、ニュー・イングランドの精神病院に
リトル・アーニーと呼ばれていた女の子がいました。
彼女は何も反応を示さない『緊張型分裂症』患者で
ベットにうずくまり、一言も話さず、
胎児の様に丸まったまま動こうとはしませんでした。
職員はあらゆることをして彼女を助けようとしましたが
ついに回復の見込みなしとされ、施設の地下にある独房に、
監禁されてしまいました。(以後略)」
奇跡的にアーニーは助けられ、アン・サリバン先生として
ヘレン・ケラーの教育を担当することになったといういきさつである。
私も精神科医でないが日本では随分問題ある人々と付き合ってきた。
もちろんそれぞれ専門の医師達が付いていた。
「緊張型分裂症」という病名には今ならどう対処するのだろう?
私の知る限りだと今は「分裂症」という病名はなく
「統合失調症」になって若年性と成人性が
あるというぐらいしかわからない。
私なりに係っていたが、精神科の先生方は
本当に上手に病名を作られる。
そして病人達はたくさんの薬を飲んでいた。
私自身が幼い時から「薬漬け」「医療漬け」で、
身体を駄目にしてきた経験があるので、
病人達の飲む薬には気を使った。
薬を抜いて、やるべきことをしたら
病人達は元気になってゆくと目前で経験してきた。
特に精神科の薬は68歳で断薬と決心したくらい
切るのが難しい、麻薬的なのだと経験した。
アン・サリバン先生が子どもの頃に受けた
病気の治療は考えさせられることが多い。

