2024.10.01
一番心配なのは食糧危機であるが
それは農家の人とのお付き合い次第である。
自分で種をまくか野草で食べられる物や
薬になる物を研究すればよい。
こんなにスリル満点な時代は私にとっては普通のことだ。
日本は火を見る戦いに巻き込まれない限り大丈夫。
見えにくかったのが見えやすくなっただけのことだと
知ったほうがよい。日本で起こっていることは
世界でも同じであると思う。
地球人として地球をこれ以上駄目にしない方法を
考える以外ないと思える。
嘆かないでどう生き抜くか?
どう次の世代へ伝えるか?
私は人体と社会システムはよく似ていると
連動して考える癖がある。「人の世」という有機体は
私には人体と同じように見えるのだ。
勤務医時代に大脳のない子どもも診ていたが、
消化器官なくして生きられる人はいなかった。
つまり人の世で一番大切なのは「食糧問題」だと思う。
その社会の良し悪しは、その社会の食糧の自給率を見ればわかる。
お金がいくら稼げるかはあんまり関係なく実物が大切なのだ。
住む所が「安心、安全、安定」であることが基本になる。
いざの時、原子力発電所は大丈夫か? 人は皆空間を占有する。
その社会の良さは「医食住」がきちんと確保できるかで決まる。
私は1945年3月17日の神戸大空襲で生き残ったのだが、
日本国内を一時期さまよっていた時「農村がいかに天国か?」
子どもながらに考えたのだ。
服は質素に繕っていても良い。それでも夜には
安心して寝る場所があるというのは大切である。
本来は社会がみんなのために税金を取るのだから
考えてくれても良いのだが、歴史を学ぶ限り
なかなか難しいのだと分かる。
それなら自分で考え実行する以外ないのだ。
物質的なもの、たとえば宝石やお金、そして
不動産だって時には失う。
でも医療技術は奪われないし、特に鍼灸関係は
身の回りの人を助けることができ、
結果自分も生きてゆけるのだ。定年もない。
私がそのことを知ったのは父が60歳以後に
鍼灸師の資格を取ったことがきっかけだった。
さらに医療とは全く別の業界の人々が多く
副業として鍼灸師していると知ってびっくりしたのだ。
世の中の誰が悪い、どこかの国の誰が悪いと
言っただけでは彼らがどうかするわけでない。
社会へ訴えることはとても大切だが、時間があったら
1ページでも自分の身を守る医療書を読む方が得策と思える。
この度「日本全国有志医師の会」のニュースで、
方丈社より『私達は売りたくない』という本が出版されるという。
不利になるかもしれないけれども「おかしいことはおかしい」と
きちんと言える日本の人々が増えているのだと思う。
日本は素晴らしい国だが、まず自分と家族の
生命と健康を守ってほしい。
そしていざの時の準備をお勧めする。