2025.11.01
「子どもには罪がない」ので、子どもが被害者になる事が
一番哀しい。しかし子どもでも昔から14~5歳になると
自分で考えるべきだと言われている。
問題はその「考える力の脳機能が生まれつき
悪くなってきた?」傾向にあることだ。
それは私の経験では、私の人生にそのまま重なる。
初めは知らなかったが知的障害という子ども達を診ていて
その親達の食べる物から考えるようになった。
食べ物だけでなく、全ての条件が複雑に絡み合って
身体に影響しているように思えた。
今私が一番心配しているのは科学技術が発達して
人体をいじくりまわす傾向が強いことだ。
「医学研究」のしのぎを削る競争世界で、学者達は必死だ。
そして今「血管脳関門」まで、いじりたいようだ。
この問題は今日のテーマとは少しずれるので中断する。
このところいろいろ学習していると、
「第二次世界大戦で日本は負けたのでGHQの思いのままにやられた。
そのため日本は再起できないくらい弱体化された」
という論調の人達が結構多い。
しかし他人に責任転嫁をしても事が片付くだろうか?
かつてアメリカのある大統領が「1回騙された時は
加害者が悪いけど2回目以後騙されるのは被害者が悪い」
と言っていた。
西洋の医療史の学習で世界では昔話に出てくる
「魔女狩り」の話はよく出るが、これは自然の薬草で
治療する人々を、男女関係なく捕らえて処刑したものだという。
したがって西洋では自然療法、民間療法は抑えられてきた。
日本では4~3万年前から、人々は生活の中で手当ての仕方や
病気の治療方法を色々、周りからだけでなく自国内で経験を積んで
日本特有の知識と知恵を蓄えてきた。
さらに長崎出島の開港でオランダ医学も入ってきた。
江戸時代の終わり明治の初期に黒船来訪、表向きは篤姫さまの
江戸城明け渡しでこの物語は映画やテレビでもよく知られるが、
その裏の見えにくい戦闘は医師でさえ知らない人は多い。
たまたま私は子ども時代から「本当の事は何か考えるほうが
学校の成績より大切」と教えられて全ての「史」の付くものに
興味を持ってしまった。
そして日本の歴史は見えない部分を含めて、学校で教える以上に
面白くて素晴らしいものだと知ったのだ。
戦後の「GHQにやられた!」という論調はいつまで経っても
被害者意識でしかない。
そうなった理由も、またその後の経過も含めて自分自身も反省した
ほうが次へ進める。
過去の自分のマイナス面も含めて反省することは本当につらいことだ。
「嫌なことは他人のせいだけでなく、自分にも弱点があった」と
考えるほうがこれからを考えるのに良い気がする。
個人レベルもそうだが、社会でも「他人の欠点を拾い上げて
責める」よりは「現実にうまく付き合うためには
どうするとよいか?」考えるほうが良い気がするのだ。
自分が100点満点でないのと同じように相手だって欠点がある。
自分にとっても自分が大切なように、相手だって同じように
考えるだろうと理解できれば世の中これから少しは
過ごしやすくなると思う。
人の数ほど頭があるので、その分考え方、感じ方は違うものだ。
自分はこうして治療したけど、他人にもそれが合うとは限らない。
ワクチン問題だって打って何ともない人もいれば
亡くなる人もいる。薬一つ、治療法に対しても同じである。
出来るなら医師教育システムを『日本伝統統合医療』にして
日本の古来からの医療の智慧と知識の上に最新の西洋医学までを
加えていくといいのだ。
真面目に学習していると嫌なことがあっても
「自分は被害者なだけでもない。自分にも弱点がある」と分かる。
過去から現在に至るまでご先祖も自分達もちょっとのミスをしている。
それが積み重なって大きなミスとなっているのだ。


