2024.08.01
昔の話。西暦2世紀中ごろ、中国に医聖と言われた
張仲景(チョウ チュウケイ)という人がいた。
張仲景と言えば、東洋医学、漢方医学を学習する人で
知らない人はいない。
張仲景の言葉といわれる中に私の好きな言葉がある。
「医術は帝(みかど)の病を癒せるが、国の乱れを
治すものでない」というのだ。
この度2024年7月7日日曜日、東京で都知事選があった。
始めから結果が分かっていると言われる中で、一人医師の
U.T氏は私の知る限り多くの都民の期待を背負っていた。
メディアが一つしかないような異常な社会体制の中で、
行きつくとこまで行った感じだ。
天は全てを視ているので心配しなくてよいと思う。
投票権がある人々の脳の働きがまともであっても、
開票が不正確であれば、選挙をしているとは言えない
無法社会である。
今から60年ほど前、日本の国立大学へ留学に来ていた
学生が、日本を代表する物理学者で指導教官でもある
A教授の講義を受けていた。
教授は学生達に言った。
「学生諸君が政治に関心を持たなくなったら、
この社会は滅びますよ。全ての国民は自分の社会に対して、
責任を取らねばなりません。
君達はいずれこの国を引っ張る物理学者として役目がある。
物理学が間違った方向へ使われないように
政治を監督せねばならないですよ。」
留学生はその後、帰国されその国を代表する物理学者になった。
政治に非常に深い関心を持っておられたが、政治的活動は
していなかったと聞く。
医師のU.T氏は落選した。この結果は良い方向へ進むと思える。
ただし「口は禍の素」とも言われるので特に気を付けて欲しい。
まず第一にご自分とご家族の健康と生命を守ることだ。
地球は一つで人は元々地上をさまよう流浪の民である。
私個人の学習結果では今、日本にいる人々が健全な思考力、
身体的に問題なければ、どこにいようと日本は問題ない。
日本には世界中の人々が3~4万年前から集まっては
出たり入ったりしている。
この地にこんな素晴らしい文化。特に世界に類を見ない
すごい医療文化を築き上げたのだ。
日本は稲作を中心にしていたのでお互いほどほどの距離で
付き合うコツを学んだ。
海外から入ってくる人と元からいた人を「血統主義だけ」で
差をつける帰化制度を作ったのは、この150年程前の
明治初期である。
それまでの近隣の人々でも日本で生まれた子ども達は
日本人として皆で育てると言ったおおらかさを許していたら、
日本は大きな力を持ってしまう。
黒船で来た植民地主義者達はいつもの「分割」方法で、
先々の国々の力を削いでいった。
内戦が起こるところは大抵その方法でやられてきたのだ。
死の商人は武器を売る人達だけではないと知るとよい。
ともあれ、なるようしかならないが、一人ずつが考える以外ない。
10年、20年先、自分達はどうしているだろうか?