2024.06.03
母が私達に伝え続けていたのは
「天は全てを視ている。他人様を悲しませたり、
苦しめたり泣かせては天罰は子孫に返ってくる」
「いつも自立して、他人様も自分も生きていける
方法を探しなさい」という事だった。
大企業が成長するほどに私が知る限りでは、
一番弱い立場にいる人々が犠牲になる。
例えば日本で学校給食が昔の各学校では
給食室があってそこで地産地消の野菜を使って
各学校独特の給食が提供されていた。
それが京都市の中学校給食で2万6000食の
巨大大型工場計画が出ているというのだ。
(食べ物通信誌2024年5月号)
食文化の支配は生命の支配だ。市民達がどう考えるか、
多分後数十年でその結果は出る。
例えば日本で言われるフードテックの技術、
「完全食」という人工食は大きな問題を抱えている。
「食の自立」から離れるばかりだ。つまり
消費者の生命を他人が握るという事に気が付いていない。
でも消費者が「便利だ」「めんどくさくない!」として
それらに飛びつくとしたら、もちろん企業としては
儲かることが目標であるからどんどん作る。
大量工場生産品の食品の問題点は超加工食品に
代表されるように、「生命を抜き取る」事である。
「人は他の生命を食して初めて自分の生命を作ることが出来る」
と誰も教えてくれないので、人類の多くの子孫は短命になり
「絶滅危惧種」と言われてしまうのだ。
さらに大型工場で大量生産された食糧製品の怖さは、
製造過程に使われる様々な化学医薬品があることだ。
いったん事故が起こると多数大量被害が出る恐ろしさがある。
消費者が「自分と自分の家族に対する加害者」
(安部司氏の言葉)にならないためにも、
自分達の消費生活が社会や地球環境にどういう風な
影響を与えているか考えて生活をしなければ、
苦しむのは自分達やその子孫であると自覚したほうがいいと思う。
社会の大きな流れに個人は逆らえないが、
国籍性別年齢関係なく一人一人が利口になって
「自分が生きることは自分に責任がある」と知ることだ。
自分が今手にしている飲み物一つ、どのようにして
ここにあるのか。ペットボトルだってどのようにして作られ、
そのためにどのくらい自然環境は影響を受けるか?
皮膚に付ける物だって、これで見かけはどうなろうとも
自分の健康にどんなことが起こり、商品製造過程で
環境にはどんな負担がかかるのか考えたほうがいい。
私達は地球の資源を食いつぶしてゆく。
金や銀の採掘。製錬、精錬工場で現場の労者者が
どんな健康被害が起こり、どれぐらいの
「水銀の蒸気」が放出され続けているのか?
何も知らないで私達は「金貨銀貨」の話を聞く。
アクセサリーにときめく人々。考えてみたら
全ての消費者にも責任があるのでないのだろうか。
消費者が物事をよく考え自分達の健康や生命を
守る気があって、他人が作ってくれる商品を
大切に使えばそんなに大量の製品はいらない。
大量生産大量消費で余剰物も大量に破棄処分される。
また莫大な費用やものによっては化学処理医薬品も
大量に使われるのだ。そしてその医薬品はどんどん
河川、海洋を汚し続けていく。
今や化学物質だけでない。物質的なゴミの形で
地球上はゴミ溜めになっているのだ。
自分達消費者の生活行動自体に問題がある。
もちろん環境汚染物質をきちんと処理しないで放出する
企業自体も責任があるけど、地球上の生命を軽んじて
軽々と食品を破棄する人々の多さも責任がある。
つい最近私の身近で起こっている事。
「山芋、長芋、ヤマトイモ」は昔から食材として有名で
特に私達はそれでお好み焼きを作るのが好きだ。
4月中頃、あの独特な外見の芋を購入しようと
スーパーマーケットへ行った。アジア系の大型スーパーである。
ビックリすることに真っ白なぬめりもない
一本の棒がビニールの真空パックに入っている。
気持ち悪くて購入できない。その後、
別のスーパー2軒を回った。でもそれ以外は全くない。
多分消費者が喜ぶように気を使ってくれているのだ。
消費者によってはかぶれる人もいる。
「いちいち自分で処理するも面倒だ」という事で
あまり売れなかったのかもしれない。
こんな調子で野菜類はどんどん袋入りになり、
もちろん袋の中には化学医薬品が使われる。
腐らないし見た目もきれいだ。
手間暇かからず忙しい人々にとっては好都合だ。
そして病人は増え続けてゆく。
それらを食べ続けることによって体内で
何が起こっているか? 消費者は考えもしていない。
そして地球に毒が垂れ流しというのも止められないのだ。
人類の不幸は大企業だけが悪いとは思えなくなってくる。
自分が生き延びたければ、自分で自分を守る以外ない。
責任は自分にある。山芋が食べたかったら、
本物を見つけるまで我慢しよう。
カナダで経験しているちょっぴり哀しい現実である。
人は本物でないと生きてゆけないのに、
本物はとても高価になるそうだ。
消費行動で少しは生活がしやすくなるだろうか?