2024.03.15
人生は迷い続けるものだと思う。
特に若い内は本当に決まらない。
私は自分の経験を信じている。
私は本当に多くの人財を持っている。感謝以外ないのだ。
私が日本が素晴らしいと考えるのは、
こんなに人を生かす社会は他にないと信じるからだ。
私は医学生の時、あまりに苦しくて退学届けを出した。
20歳の時、解剖学の実習が始まり、
毎週3、4回のテストテスト。。。
しかも私は自分を含め4人分の生活費、そして
学費年50万円を稼ぐ必要がある。
学校以外では働き続けた。
身体的につらくて、今思えばよく生きてきた。
そして解剖学のK先生に退学届けを出し学校を休んだ。
しかし1週間してからクラスメイトが「また学校へ
戻るように」と来てくれた。実はK先生が退学届を
学校側に出さずに握っていてくれたのだ。
その後、自分で開業医になって多くの
子ども達の相談を受けるようになった。
その中には本当につらい話があった。
卒業式の前日に退学届けを書いて担任の先生へ出した
女子高生がいた。卒業式の朝、急に学校へ行きたくなり、
朝早くに学校へ行き、教員室へ行った。
担任の先生は「私は貴女の担任ではない。
学年主任の所へ行きなさい」と言うので主任の所へ。
学校側が「貴女の退学届けは受理され、学生名簿は消えている」
という訳で彼女はどうしようもなくなった。
他にも、私立の中高一貫校の高校一年生、
自分で退学届けを出してから、2、3日して復学したくなり
学校へ行ったが、すでに除籍済みだった、という話もあった。
もう数十年前の話だけど、今になってあの子達は
どうしているだろうと思い出す。
学歴は人生の価値を決めないけど、あると便利だ。
自分で決めたことでなくても、乗りかけた船は
陸地につくまで飛び降りない方が安全だ。
自由になりたければ、自分で稼げるようになってからでよい。
なりたい自分となれる自分は別物だ。
知り合いのアメリカ人で日本の国立大学に入学して
3年生で退学した人もいる。
今は退学は自己責任で自由だし、全ての経験は役に立つ。
でも若い子ほど、迷いは多く苦しみが多い。
大人はもっとおおらかな気持ちで見守れないだろうか?
今はどうなっているか分からないけど、
自分が受けてきた日本の素晴らしい大きな心に、
私はお陰で生きてこられたと考えてきた。
次の世代の人々も全て私と同じように
多くの人財に恵まれますようにと祈る。