連載コラム

「-「法」はもっと分かりやすく全ての者が理解できる言葉で表現してほしいけど。-」

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2025.02.15

 今の時代は「医」に関しては子どもに対しても
至れり尽くせり優しい言葉で解説されている。
ヒポクラテスの時代は特権階級に独占された分野だった。
それが医療の分野に女性がタッチできるようになったのは、
人類史の中ではつい最近のことだ。

「法」は昔ははっきりしなかった。
狩猟採集民の時代は掟があったというが、
まだ経済格差も大きくなく皆で共同共生していた。

 1万3千年ほど前に徐々に牧畜、栽培民となって
「蓄える」ことができるようになり、次第に
有力者たる支配者と支配される者との2つに分かれ始めた。
そのうち有力者達は何でも「力ずく」で片付けることで
お抱えの武力ある人々を養うようになった。
それが軍人(軍部)の始まりというのだ。

 そのうちさらに人々を支配するのに賞罰を
使い分けるようになった。
アメとムチである。
それを専門分野としてまた1つ階級を作った。
法曹界である。

「法」は見える力である武力についで
「見えにくい力」として強烈にその実力を発揮する。
このたびの新コロナ騒動で私達は、その法の使われ方一つで
人の生死が決まると学習できた。

「法」は有力者達の特権でもあるから一般人には手が出せない。
一般人はその公的に作られた法に従う以外ないのだが
「法」に詳しい専門家はその法の抜け道を知っている。

 私が子どもの頃、母は姉達や兄に話していた。
「法律で悪いことと決められている事柄でも
社会のトップにいる人々は頭が良くてその抜け道を
知っているので捕まらない。
私達の頭はごく普通だから法律で悪いことと
決められていることは、したらすぐ捕まるからね。
せっかくだったら他人様に喜ばれて、自分も家族も
生きられるようにするのが得だよ。
人は皆生きていたいから、本当に生きてゆける方法を
研究することだよ。」

 1949年頃、私が9歳の時、長姉は医大に入り、
兄、次姉も頑張って机に向かっていたのだ。
私はそばでぼんやり聞いていたのだが、なぜか忘れられない。
子ども時代のことばかり思い出されて
いまだに利口になれない私だ。