2024.09.17
恥ずかしい話、この年齢にして総復習であるが
私は数学の他に英語が苦手だ。
中学2年生まではなんとか普通だったが、
転校先の英語の先生と性が合わず、どうしても
英語の教科書も手にすることができない。
「学校の先生は勉強と関係ないよ。やらねばならない
ことはやる必要がある。」と言われても、
とにかくどうしようもなかった。
大学受験の時には「受験するなら中1の英語から
復習しないとダメだよ!」と
英語の担任の先生に言われた私だ。
大の苦手の数学、そして物理に集中していて
先生の忠告も馬耳東風。それでも医大3校受験のうち、
2校は合格した。当時、日本ではドイツ医学教育から
アメリカ医学へ移行する直前の年度だった。
もし次の年の受験だったら、私はどうなっていたことだろうか?
それから65年以上経った今、さまざまなことを
総復習をしていく中で英語の学習が面白くなった。
今はインターネットで実用的な英語通信教育が
盛んだが、それは経済的余裕の全くない私には無理だ。
しかし「日本の中学英語で日常生活は困らない」と
言われ、毎日一定時間自分なりの方法で学習、
お金も全くかけずに済んでいる。
確かに英語も怖くなくなった。
そんな英語学習を続けている中で
ある一文を見つけた。
“It is necessary to work for world peace.”
語学学習の文だから気にすることもないと
思うけど、私はここで止まってしまった。
世界平和のために働くって具体的にどういう
ことだろう? 読者は中学生だ。
ここでこんな老女医が自分で
経験学習してきたことを書きたいと思う。
「世界平和を望むならどうすればよいか?」
考えたことはあるだろうか?
私はそれをずっと考えて生きてきた。
それは難しくなかった。
まず全ての人が一人一人、自分自身を健康に、
肉体も精神も健全にし、生きられる努力をすることである。
食べてよいもの、口に入れていけないもの、
そして体内に入れていけないもの、身の回りには
少量ずつでも健康を害するものもたくさんあるので、
それらから身を守ることが大切である。
そのためにはたくさん学習続ける必要がある。
次に人は生きている間、いつ病気になるか分からない。
自分の不調に早めに気づき、ひどくならないうちに
きちんと治しておく。そのためには
チャンスある人は鍼灸師の学習をして
資格を取っておいてほしい。
好きなことはこの後で充分でないだろうか。
これから世界は今回の新コロナパンデミックの
ように社会的不安がいつ起こるか分からないのだ。
そんな時、食べるものに対する正しい知識と、食べ物を
実際に手に入れる方法と、病状に対する手当てが分かれば、
とっさの時でも人々を助けられるし、自分も家族も助かる。
最新の近代的医術は日本に伝わるおばあちゃんの知恵、
民間療法、自然療法、東洋医学漢方医学などの
基本医療より後でも充分である。
もっとも時と場合でいきなり手術が必要な
場合もあるので、要は日本の医療文化を
知って必要な時、必要な治療をすればよい。
鍼灸治療は鍼なら1本、お灸ももぐさの種類によるが
大したお金はかからず、世界中どこでも仕事ができる。
好きな仕事は各々あるだろうが
どうぞそれも並行して実施してほしい。
若い皆さんが全員自分の健康、自分の生命を
守るコツが分かれば世界は争いがうんと少なくなる。
なぜなら「自分を生かし、他人が生きる手助けをする」のを
目的とするのが医療なので、学習した者は
戦うことのバカバカしさを知るからだ。
世界平和を乱すのは、地球を傷だらけにして
多くの生命を奪うことで生きてゆこうとする考え方だ。
力に勝てるものはないので、何があっても
生き抜ける力を持てばよいのだ。
世界平和は若者達の手にかかっているので
まず自分の生命を守る学習をしてほしい。
何のためにも死ぬ必要などないのだ。