連載コラム

「-「世界は無政府状態になっていくのか?」と不安になるが。。。-」

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2025.04.15

「家庭崩壊」「家族崩壊」と言われて久しく、
最近は市町村崩壊からもっと大きくなった各国、各社会全部が
じわじわと崩れていくのか?と不安が出てくる。

 日本からあれこれ情報を選んで、
出不精で学習能力も落ちる私の所へ
送ってくれる人達がいるのだ。
有難いと感謝してしまう。
そうしてもらえなかったら、私はまさに「井戸の蛙」である。

 でも時々読んで学習していると、考え込んでしまう。
現実の人の世の有様を正直にお知らせしてくれて
有難いけれども、その後がない。
例えば今回送ってもらった情報は
日本の有名な市中の開業医N先生のお話だ。

 患者さんとしてN先生の診療所に通院している
「製粉会社に勤めている人」の話である。
世の中は、「グルテンフリー」が人気であるが
小麦全体の話を聞くと考え込む。

 お米がアジアの人々特に日本の人々に無くてはならないのと
同じように小麦は無くてはならない主食の国の人々も
世界には多くいるはずである。

 製粉会社で働いている人のN先生へのお話は
現実に小麦の関係業界の凄さを物語る。
別名「毒入りパン」で有名なYパンの事は
私は昔から知っていたし、
日本の伝統的食養生学を学習する中で、
パンはほとんど食べなくなっていた。

 でもカナダでは自分だけの食事でないので
パンだって少しは食べるし、
餃子の皮を買って自分で作ることだってある。

 ただ数年前から小麦粉自体が変化した感じで、
家族で「小麦がおかしくなっているね」とは言い合っているのだ。

 仕入れる小麦は収穫前にまず除草剤を撒いて
枯らしてから、麦刈りを始める。
さらに殺虫剤、虫、妙な異物や不純物が多量にある。
船の中で何度かポストハーベストと言われる化学薬品を散布する。

 仕入れる会社はそうして輸入した小麦を臭化メチルで燻蒸する。
臭化メチルは遺伝毒性があるとは知られているそうである。

 私が知っているのはどんな製粉物でも
食品製造会社に渡されると、さらに加工された商品が出来るまでに
色々な添加物が加えられるという。

 漂白剤に始まり食品添加物はおびただしいと言われる。
こんなことを知ってしまうと一気に食欲がなくなる。
人は食べずには生きられないのだ。

「小麦粉はもう食べ物でないですよ」というなら、
なぜ多くの国民にきちんと社会の責任者は公表して、
身体に悪い食材は使わないように注意を公表すべきでないのか?
なぜこんなことを民間人に任せているのだろう?
小麦に代わる穀類はあるのだろうか?

 日本にいる若者達も、自分達の生命を蝕むものの
大切な情報を集めてより多くの若者達や子ども達に伝えて、
代わりになるものを自分達で作ろうと
食の自立を実行する運動を始める必要は無いのだろうか?

 N先生のご活躍はすごいけど、解決策は何か
ご教示いただきたいと切にお願いしてしまう。
現実は国民の健康など後回しとなると、まさに世界は
どこでも無政府時代、無法時代に入りつつある気がするのだ。