連載コラム

「ー日本は岐路に立っているー」

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2023.02.17

 人の世とは、残酷である。私は変人と言われてきた。自分の子に限らず、他人にお説教してしまうそうだ。

 食べ物について、医療について、歴史的史観について政治的なものの考え方について話してしまうので、それを辞めたくってカナダに逃げてきた感じもある。でも今私が何も言わなくても多くの人々は知っている。日本は岐路に立っている。

 イザとなったら、仕事のためにも戦いなどの不条理なことででも死ぬこともないから「逃げるが勝ち!」。ところが問題は逃げるに逃げられないほとんどの人達のことだ。

 世界中どこでも同じ、人は何時の時代も安全安心安定した住を求めて地上をさまよう。組織から離れて生きていける仕事の実力が有ったら、自分で自立すればよい。

 昔から日本では「手に職を持つ」ことの大切さは言われていた。何処にいても他人様に役立つことが出来ればどこでも生きて行ける。医療雑学は世界中の人が欲しがる。

 「雇われるとはその組織の奴隷になること」と昔から言われていても、恵まれた人々は気にしなかった。戦後私達は「自由」「人権」「平等」「公平」等、たくさんの言葉を学習はしたが、本当はそれらは絵に描いた餅に過ぎなかった。

 私が今でも悲しくて思い出すのは優秀な若者たちの死や悲惨な生活史である。理数系に強く知的好奇心が高く高校の帰り道時にひょいと私の診療室へ来ておしゃべりをしていた。

 学校でも家でも彼と同じレベルで聞いてくれる人はいないと言うのだ。彼は地球や宇宙の話、原子力の話が好きで大学進学問題があった時、彼は理数系の医学部以外の道を選んだ。高校の先生は彼に医学部受験を勧めてくれていた。

 私も学校の先生と同じ意見だ。彼は自分でどんどん学習するしきっと自分の考えも言う。大きな組織から嫌われる可能性はあると私は感じた。決定は本人がする。

 すべてが順調で大学を出てすぐ大手企業へ入っていった。数年間は順調であった。その内私の所へ来なくなるのは当然。私も自分の事で追われた。大学を出て10数年後の事だ。

 いきなり私の目の前に現れた彼を見た瞬間、私は恐ろしい

 世界にいる自分を感じた。

 涎をたらし、ロレツも回らず、まともにも歩けず、よたっている。私は精神科医でもないが、精神科系医薬品の副作用、中毒症による病状と本来の病による病状の区別位はすぐわかる。

 急いでひたすら彼の体内を解毒する以外なかった。お金が掛かるがサプリメントも使わざるを得ない。でも息子の様にしか思えない若者だ。

 なぜ学校の先生や私の意見を聞いてくれなかったのだろう?どうして「他人に雇われる」事の意味を考えてくれなかったのだろう?と昔の思いは必要ない。

 今は家族がいたのでやめることが出来ないと判った。

 退職を勧めた。優秀なのできっとまた職場は見つかる。そして大学の先生のご紹介で地方の会社が決まり、精神科の薬もほとんど不要になって転勤転居していかれた。

 そしてそれから又時間が過ぎ、10数年後の風の便りで彼が自らの生命を絶ったと知った。優秀な子ども達で有るほど、そして大きな組織にいるほど精神的に苦しい生活をせざるを得ないようである。

 他人様に雇われるとはそういうことだ。

 親の反対を押し切り自分で選んだ道で散々苦労した後、親を恨んだ人もいた。「なんで無理やりにでも医師になりなさいとアドバイスしてくれなんだ!」と言って彼は自分の子ども達を医師と弁護士以外にさせなかった。

 日本の中でも幾つもの家族が一族弁護士か医薬関係以外教育しないと言うのを私は知っている。生き抜く手段なのだ。好きなことはご先祖の残す家訓を守ってそれから好きなことをすると良いと言う。

 ではお金もないし、頭もそれほど良くない家族の子どもの場合はどうすれば生き延びられるの?私は考え続けてしまった。結果は簡単だった。

 

① 食べてよいモノ。体内に入れて良いのといけないモノを知ることだ。そして自分の学習ノートを作る。


② 最低のトリリンガルをマスターする。今はAIが発達して人の仕事は減ってきた。日本の人でマルチリンガルを教える人も出てきた。


③ 出来る限り法律について学習し、人を選ばないといけない時は何時も自分と自分の家族がどうなるか?考えることだ。原子力発電所の存在、実際火を見る戦いが有ったらどうする?一人ずつが自分を守る以外何もできない。「本当の愛国心は生きることだ!」と元特攻隊員だった人が教えてくれていた。彼の言葉は、私はその通リと思う。


④ 生きていなければ意味ない。イザとなったらお金より本物の日本伝統統合医療を知っていれば、医療産業の原資にならなく て済む。

 此の自分の学習ノートも子孫へ残してあげよう。子孫や周りの人が少しでも生きるのに楽になれば、それだけで大きな社会貢献である。