結核は大昔から世界中に広がっており、原因もわからず死病と言われていました。日本では一時期下火になったのですが、近年結核患者数が増えています。結核は肺の病気だけでないのです。
私は一時「腸結核」と診断されましたが、長姉が「きちんと食べて寝ればよい」と教えてくれ、薬も飲まずに何とか済みました。
私の知る人生の大先輩の一人に、男性で若い頃肺結核と診断され、西洋医学の先生の所で治療を受けていた方がいました。でもあまりにも治らないので自分で治そうと鍼灸学を学習、そのまま鍼灸師になり、自分で自分の肺結核を治したのです。以後再発もありません。
私が尊敬する東城百合子先生も若いとき肺結核にかかり、ずっと病院で処方されたストレプトマイシンを服用していました。いつまでも良くならず、ますます悪化して食欲も落ち、悪循環しているようでした。そこで「まず食べないと力が出ない」と考え、食べ物を研究しようと学習して栄養士になり、日本の昔からの食べ物も研究して「自然療法」についてがむしゃらに勉強されました。化学合成医薬品でなく自分の自然治癒力で健康と生命を守りました。元気になってからは自分の経験を人々に伝える仕事をするようになりました。94歳まで現役で活動しておられました。
今、世界中で抗菌剤や抗生物質、抗ウイルス剤、その他数えきれない医薬品が次々と製造され、モグラたたきのように症状消しに終始し、いつまで経っても「医療の自立」ができません。人は自然の一部であり、その自然は生命に生きる力を与えているので、人が他人の身体に関与できることはあまりないのです。人の社会がするべきことはまず人が食べるべきものをきちんと手に入れられるようにすることです。そして身近で安くて良い結果が出る手当ての方法を伝えること、身の置き所をきちんと持てるようにサポートするのがその社会を代表する人々の仕事となります。しかし実際にはそれがなかなか実現されないので各自が自分や家族を守る以外ないのです。
結核菌感染症の予防には空気の良い自然環境が良い所での生活です。元より人は大都会から離れて、分散して生活するのが理想です。結核予防を考えるなら、最新医療を受けることや薬を飲むことよりも先に、いつも学習を続けて「医・食・住」をきちんと手に入れるようにすることです。子ども達には幼いうちから食べて良い物、いけない物などを教えておきましょう。